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頭では理解しているけど実行に移せない

メールマガジンバックナンバー08/12/2 #0626より抜粋

専門学校のメイク授業において、
メイク実技に関するペーパーテストというのを定期的に実施します。

道具の扱い方や、専門用語、基本動作のテストを行うのです。

チークブラシの動かし方や、リップブラシの動かし方、眉毛の描き方など、
正しいものを選ばせたり、矢印を描き入れさせたりします。

そのペーパーテスト、生徒の点数は悪くありません。
きちんと頭では理解しているようです。

しかし、実習の時間になると、
いい加減なブラシの扱い方をしていたり、
いい加減な道具の手入れだったり。

頭では理解しているのに、実行に移せていない。
そういう生徒が多いようです。

1つ1つ注意をしていくと、その時はすぐに直すのですが、
時間がたつと、また元通り。

教える側の私もしぶとく注意し続けます。



専門学校の生徒に限ったことではなく、
頭では理解しているけど実行に移せていない人は
多いのではないでしょうか。

特に今はテレビや雑誌などで
メイクに関する情報は溢れているはずです。

確かに、情報が溢れ過ぎていて、
何を信じていいか分からないというのもありますが、

それは、
実行に移す前から、
得た情報の全てをあきらめているだけではないでしょうか。

情報源はたくさんあるのですから、
良さそうだなと思ったものは、
1つずつ試していかなければ上達はしないでしょう。

しかも化粧品は消耗品なのですから、
無くなったらまた新しい化粧品を試すチャンスが訪れるわけです。

何をやっても同じ、何を使ったってたいした変わらないわよと言って、
最初からあきらめていては、数年後も同じメイクのまま。

たとえ失敗してしまったとしても、
それが成功への道筋なのですから、
挑戦する前からあきらめるのはもったいないですよね。
自分の可能性を自らつぶしてしまっていることになります。



新しい化粧品を買わなくても、
今持っているコスメで新しい顔をつくることはできます。

例えば、毎日使っているアイシャドウ。
これを上まぶただけではなく、下まぶたにも使ってみます。
濃い色であっても、下まぶたに使うことはできます。

もしくは、いつもまぶた全体に広げているならば、
それを目尻側だけにしてみたり、目頭側だけにしてみたり、
塗る位置を変えるだけで顔の雰囲気はガラッと変わります。

また、毎日使っているアイライナー。
これも、上に重ねるアイシャドウの色を変えれば、
まるでカラーライナーを
たくさん持っているかのように見せることができます。

口紅だって色々と混ぜて使えば
絵の具と同じような感覚で遊べるようになります。

赤と白を混ぜればピンクになり、
赤と黄を混ぜればオレンジになる。

絵の具だとパッと思い浮かぶ混色方法なのに、
これが口紅となるとどうしていいかわからない、という人が多いです。

口紅と絵の具は、まったく同じように考えて良いのです。
ちなみにグロスは
水彩画でいうところの「水」の役割だと思えばいいでしょう。



見慣れないのと、似合わないのは違います。
いつもとメイクをしてみたときに、

「ん〜、やっぱりちょっと・・・似合わないかも・・・」

と言う人がいますが、

自分だけの判断で似合う似合わないを決めていたら、
いつまでたっても主観メイクから抜け出せません。

自分が似合うと思うものと、自分が似合わないと思うもの。
そんな狭い価値観のなかでメイクし続けたって、
切磋琢磨されるわけがありません。

自分で自分を客観的に見れる人は少ないです。
それこそ、他人の意見を色々と聞きながら、
自分を客観視する訓練をしなければなりません。

新しいことに挑戦する努力もせず、
自分の引き出しの中だけで、自分の価値観の中だけで、
いいか悪いかを決めていたら、
せっかくの美しさも磨かれていかないのではないでしょうか。



メイクアップ人生の読者の皆さんは、
ぜひ自分を客観視できる、垢抜けた女性であって下さいね。